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名投手たれ

相手チームの胴上げを見届けるのは何度目だろうか。

ここで抑えて欲しい。ここで打って欲しい。
「あと一本出ない」どのチームも抱える課題だろう。
やはりこれに泣かされたシーズンだったという印象のまま、優勝を逃した。

名投手とは

www.youtube.com
優勝のかかった試合の前に、この動画を見ていた。
そして、そこで聞いた言葉がずっと頭に残ったまま、今日の試合を迎えた。
4:40~
吉見「「負けちゃいけない試合」ってある」

吉見「その時に勝てるピッチャーが、いいピッチャーじゃないかと思う」

吉見「斉藤和巳さんは大事な試合は絶対勝っていた」

かなり厳しい条件だ。
「投手が勝つ」というのは、0に抑えればいいわけではない。
味方が打ってくれなければ、どうにもできない。
しかしそれがわかった上で吉見さんは、「勝つ」ことを名投手の条件にあげている。
そうあってこその名投手なのだと。

私は

この話は野手にも当てはまると思っている。
「この試合」という試合で、打てるかどうか。

相手のエースを、こちらの4番が打てるのか。
シーズン序盤から、何度も何度もエースと4番の対決は積み重なっていく。
一進一退なら良いが、一方的にやられてしまっていては大事な大事な「この試合」で、期待など持てないだろう。

エースを4番が打ち崩すと、ファンが波に乗る。
「また次も打ってくれるだろう」と、「誰が相手でも打ってくれるだろう」と思える。
逆に相手の4番に打たれてしまうと、「また打たれそうだ」と感じる。
このファンに与える影響はどこか、球場の空気感を変える。選手たちも心の奥底で感じとっているのかいないのか。その空気は、試合内容に反映される。

この視点からだけ見ると、大貫も今永も「名投手」にはなれなかった。
そして、打てる選手もいなかった。つまりは完敗だった。
1-0というスコア以上に、2位という順位以上に、差は大きい。
来年こそは。