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2軍監督のお仕事

【待望論】次は巨人のユニホームあるの?仁志敏久が激白‼︎DeNA2軍監督時代ぶっちゃけ秘話!絶対活躍するDeNA若手投手野手も教えます【仁志敏久さんコラボ①】 - YouTube
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・(出場)メンバーをコーチが決めてる
・ピッチャーはローテーション表が決まっている。降板もよっぽどのことがなければしない
・1軍への選手の推薦は最初の頃はやっていたが、野手が少ないため「1軍の必要とする選手を引っ張ってくれ」という形に変えた
・試合時間の都合もあり、1軍と2軍の監督は繋がりそうで繋がらない。たまに番長(2軍に)来てくれる。こっちは行きたいけど行けない
・2軍監督はずーっと不完全燃焼。中間管理職。みんな楽しくやってくれたらいいなと思っていた。選手とは1日1回必ず話をするようにしていた
・技術的な話をしてりもするけど、コーチもいるからあんまり……。コーチも色々やってくれてるだろうから、手取り足取りっていうわけにもいかない
・2軍監督のオファーがもう一度来たらやると思う
・選手を上達させられるのは守備コーチ
・(ファーム)球場にカメラがついてて、iPadとかで練習風景が全部見られる。仁志さんは見方があまりわからなかった

以下私の感想


仁志さんじゃなくてもやれたんじゃないの?って思えてしまう仕事内容だった。でもそれしか仁志さんが語らなかった部分もあるのでしょう。
選手と1日1回会話してる部分ぐらい。仁志さんの色が出てたのは。

尚成さんがDeNAにいた頃は、コーチがパソコンの扱いに不慣れで、レポートを書くのにも一苦労だったという。
これなんか、コーチは口語で話し、パソコン得意な人がレポートを作るって形にすればいいのになと思った。
仕事だけ割り振って、適材適所に当てはめる作業を放棄した印象。
これは、現場が困っているということを、上が知らない証。
言ってても無視されて改善されるか、言えないか。そんなレポートを作るのに時間を使うなんて、もったいなさすぎる。改善が出来る部分に当時は手を付けられていないことがわかった。

フロントが「こういう風にしたい」って考えていることを、現場の人間が実行できていない印象を受けた。

練習風景が見られるから活用してくれって設備だけ用意しても、使い方がわからない、使いこなせない、どう活かせばいいか現場がわかっていなければ猫に小判で。
それが出来る人材を現場に置くべきだし、それはプロ野球を体験してきた人、してこなかった人もどちらも必要で、どちらからも意見を言い合え、吸収し合える人間たちで固めたい。これは私の理想論。

こうすれば勝てるのにな。こうすればより良いのにな。上の人間がそれを考えるのは簡単。
実行するのは現場。勝負の世界は相手がいて、自分たちが理想通り戦っても必ず勝てるわけではない。だから、やり方だけ説いても、現場の人間の心には響きにくい。
何より、フロント、指導者、選手という三段階層。思惑はまず届かない。
熱意を届ける工夫をしたほうが良い。
すべての人に同じ思いを持ってもらうこと。
なぜそうするのか理解してもらうこと。
勝ちたいという思いが全員に共通しているならなおさら。


現状のやり方でベイスターズは勝てていない。つまりまだまだ変えていかなければいけない。
理想に囚われると、動けなくなる。常に良い道を模索してほしい。風通し良く。


名選手が技術指導すら出来ないのなら、何のために仁志さんを2軍監督に置いたのか。
1軍と2軍を繋ぎたいだけなら、誰だっていいだろう。

担当コーチ以外は指導出来ない。色んな人が口を出せば担当コーチの意味がなくなるし、コーチが責任を取れなくなるから。言ってることが人によって違えば、選手が混乱するから。それはそう。
しかし今、現役選手やメジャーリーガーの情報が手に入る時代に変わった。コーチの話よりそっちを取り入れる選手ばかりだと聞く。
担当コーチ以外が口を出さなくても、選手は勝手に他のやり方を取り入れる。では黙っていることはむしろ愚策になりつつある。しかし、技術論で頭をいっぱいにすればいいわけではなく。
書きながら、下記2つの動画を思い出した。

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9:39~
根尾が投手専任になってからバッティングが良くなったという話から、
荒木さん「最近気づいたのが今のコーチって、(選手に)何かを入れてあげるんじゃなくて、(選手から)何かをおろしてあげる仕事になってきてるなって。今の時代は」

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19:33~
建山コーチ「コーチってもうコーチの時代じゃないですね。カウンセリングの時代ですね」
鶴岡さん「すごいわかりますね」
建山コーチ「話を聞いて、方向を示してあげるとか。だからもうコーチングの時代じゃないのかな」
鶴岡さん「選手もいろんなデータとか技術とか、ツールがありますもんね。なので、逆に「どう思います?」(と選手に聞かれたときに)最後のひと押しをしてくれるのがコーチの役目かなと思います」

荒木さんは言わずとしれた名プレイヤー。それでも、コーチとしてはやはり新人で。今年で4年コーチを務められて、「最近気づいた」と自ら語っている。
新任コーチは選手への指導なんてもちろん経験不足で、でも数年で結果を出さなきゃいけない。そしてコーチが何かを掴んできたときにはクビになる。これでは良い指導者は育たない。

選手は時代に合わせて変化をし続ける。
コーチも、それに合わせて変化をし続けなければならない。
合う人間、気づけた人間が名コーチとなれるのだろうし、その人材を見つけること、サポートすることがフロントの仕事になるのだろう。

関わる人数が増えるほど、航海は難しくなる。
私はいつだって、コミュニケーションと意思疎通、風通しの良さが解決の近道だと考えている。
経験上そこが悪くなると、目に見えて船は進まなくなるから……。
プロ野球でも組織である以上は同じだろうなって視点で、何も知らない私は勝手に喋る。