気ままに野球を見よう

ベイスターズを贔屓にしながら、12球団も応援します

私から見た2022のベイスターズ

最初に書くと、つまらなかった。
試合が。
120試合はフルで見た。試合日に見られなくても、後からDAZNで見られる分は数日中に確認していた。

「この場面では代打○○」
「この場面ではヒットエンドラン、そして失敗」
「この相手投手にはこのスタメン」
「多少のビハインドなら勝ちパ」

100試合、リプレイを見ているかのようだった。
決まった場面で決まったことしかやらない。
その采配は当たることもあるし、外れることもある。
同じことをやっているのに連勝中は「采配ズバリ」と褒められていたが、私からすると「ずっと一緒じゃん」という感じだった。

選手起用もほぼ固定。
何のために1軍登録してるのかわからない選手がたくさんいた。
9月は連戦が叫ばれていたが、使う選手はいつも同じ。
登録され、試合に出ること無く抹消される選手はどうやってモチベーションを保っているのだろう。

シーズン後半上がっていく順位とは裏腹に、私の熱は冷めていった。

三浦監督の野球は、私の見たい野球とは違う。

これがはっきりとわかった年だった。

仕方がない。好みの問題だ。
監督は絶対で、チームはその色で進む。
一ファンはそれに合わせて見るしかないのだ。
監督なのかチーム方針なのかは実際のところわからない。


プラスに捉えられる部分もある。
ソトも18,19年のような活躍はしてくれない。オースティンも不在。
ファームの選手の成績を見ると、上げて活躍しそうな選手がそもそもいない。

ならば、今いる選手で戦うしか無い。

その中で、ベストではないかもしれないが、常にベターとなるような選択をし続けたのではないか。
そう見ている。

リスクを取らない野球。
それが今年のベイスターズの野球だったのではないかと。

だからもしかすると、来年の戦力次第ではまた変わるかもしれない。
結局野球は選手なのだ。選手がいなければ監督は出来ることなど少ない。
現有戦力を活かして貯金を作っているのだから、褒められて然るべきだとも思う。

この戦力で2位はよくやってるとも思える。
また、「2位じゃダメなんですか」という言葉と「2位も6位も一緒」という言葉も脳内を踊る。

勝っても楽しくない野球があることを知った。
個人的に合わないと感じている監督と複数年契約、私は楽しめるだろうか。
楽しみたいとは思っている。
今年もそのつもりだった。しかし面を食らってしまった。

CS、そして来年とチームの変化、今度は私自身の変化も含めて楽しみに見ていきたいと思う。

余談

・エンドラン失敗は多すぎませんかね……。ほぼ三振ゲッツーだし。ストライクが来ると思って出してるはずが、ボール球の場合も多いし。印象でしかないのだけど、データ欲しい。
いつだかの球辞苑では、NPB全体として成功率が低かったですよね。
それでもなお多用する意図を知りたいけど、知ることはないから一生もどかしい。

・スワローズとの最終戦
嶋の打席をブルペンから見つめる森原を見たときに、ああ本当にこの監督とは合わないなあと決定づけて思った。
元同僚の森原が登板、さらには藤田が守備についてさえいい場面だった。
しかし、そんな配慮は微塵もなく、勝ちを狙いに行くかのような采配をふるい続けた。

ただまさに監督のそのような姿勢こそが、選手に力を与えているかもしれない。
それに心震わせるファンもいるだろう。


一戦必勝。
プロ野球はトーナメントではなく、リーグ戦だ。
開幕直後の1勝も、終盤の1勝も当価値。
だからこそ、序盤から試合を捨てずに戦い抜くことは重要だ。

しかし、今年のスワローズでさえ59敗。バファローズ、ホークスは65敗。4割は負ける。
ひっくり返らない負け試合は必ずある。それを見極めてマネジメントするような戦い方が私は好きだ。
「負けてるけど伊勢!エスコバー!!」彼らにはホールドも何の成績も残らず、疲労だけが溜まり逆転も出来なかった試合がどれだけあっただろう。

順位も何もかも決した最後の最後の試合でも、勝ちを目指して戦い抜くのが三浦監督の野球なのだろう。

最多安打を達成した次の打席、佐野をそのまま送り出した。
たしかに単独最多安打は名誉あることだ。
が、佐野本人にとっていらぬ敵を必ず生む。恨みを買う。
それを守ってやるのが監督なのではないか。

村上にようやくホームランが出てお祭り騒ぎの中、9回6点差。
そんな試合の決した場面で、牧にこだわる必要がどこにあったのだろうか。
キャッチャー嶋、打席は藤田。それでいいじゃないか。

ただただその采配にがっかりするリーグ最終戦だった。
この試合を見て、野球観が合わないことをはっきりと自覚した。

チームとして応援はしている。
自分が監督と合わないことに気づけたことはプラスだと思っている。

今は合わないだけで、後から変わるかもしれないし。
合わないと思ってるだけで、本当は合うのかもしれないし。

いいんだよ、もっと気楽に見れば。